2024/1/30
ニュースリリース
北海道の自治体向け寄付支援制度「ふるさと応援H(英知)プログラム 」2023年度分の寄付先決定のお知らせ
北海道での事業推進を統括するエア・ウォーター北海道株式会社(以下、エア・ウォーター北海道)は、本年度に新たに創設した北海道の自治体向け寄付支援制度「ふるさと応援H(英知)プログラム」において、社外有識者等で構成する委員会での審査を経て、18市町村18事業)に対して、2023年度分として、総額1億1,335万円を寄付することを決定しましたので、お知らせいたします。
※概要は、2023年9月29日ニュースリリース及び専用サイト(https://airwater-hprogram.jp/ )をご参照ください。
記
1.審査について
- 応募総数と寄付支援の事業の特長
本寄付支援先は、エア・ウォーターグループの成長軸である「地球環境」や「ウェルネス」の観点を含め、様々な社会課題の解決に寄与する道内市町村の事業を幅広く対象としました。
昨年9月より募集を開始し、46市町村(52事業)から、寄付要望額4億7400万円の応募がありました。
当社グループは、道内約200ヵ所に拠点を有し、日頃から地域社会に密着した視点で事業展開を行っておりますが、地域生活をめぐる多様な業務を担う地方自治体から熱意あふれる切実なご提案を数多くいただいたことで、北海道の未来に対して新たな視点や気づきを得る大変貴重な機会となりました。
ご応募いただいた関係者の皆様に、あらためて感謝を申し上げます。
各自治体からご提案いただいた事業は、地球環境、ウェルネス関連のほかにも、産業・農林水産振興、インフラ、教育など、さまざまな社会課題を包括し、また、それらを解決するための意欲的な施策が盛り込まれたものでした。
特に、地域内での新たな事業育成や自治体の既存事業の変革に関わるような、熱意と実施意義を感じられる未来志向の応募が数多く寄せられました。 - 審査過程
支援事業の選定にあたっては、道内の若手外部有識者から構成する「ふるさと応援Hプログラムサポート会議」にて一次審査後、地域行政・経済に見識を有する外部有識者等で構成する「ふるさと応援Hプログラム推進委員会」にて、持続性・波及性・創造性・協働性・地域への貢献度合いなどを総合的に判断して決定しました。
なお、自治体からの応募事業の中には、本寄付支援制度があるからこそ実現できる有意義な取り組みが多かったため、一部の事業に関しては、寄付要望額(最大1,000万円)に交付率を乗じた金額を交付することとし、当初想定していた年間10事業程度よりも多い18事業へ寄付支援を実施することとしました。
2.寄付先自治体と対象事業
地域 | 市町村名 | 分類 | 事業概要 | 寄付額 |
---|---|---|---|---|
石狩 | 札幌市 | 産業振興 | 市民の健康増進に向けたウェルネス共創プラットフォーム事業 札幌駅前通地下広場「チ・カ・ホ」において、ウェルネス共創プラットフォームの企画運営をNoMaps 実行委員会と連携し実施 | 500万円 |
後志 | 真狩村 | 産業振興 | まっかりオーガニックビレッジ推進事業(La mikkaブランドの確立) 真狩高校の学生とともに、誰もが楽しめるやさしいお菓子の開発と商品化を推進 | 700万円 |
後志 | 留寿都村 | 産業振興 | 「ルスツみどりの食料システム」創出へ向けた調査事業 豚糞処理に昆虫を利活用した有機化合物肥料・飼料の生成と検証試験 | 420万円 |
後志 | 積丹町 | 漁業振興 | ウニ殻活用を起点とする、資源・経済の循環推進事業 ウニ殻肥料製造・ホソメコンブ養殖利用・ウニ殻・コンブ飼料の製造 | 700万円 |
胆振 | 苫小牧市 | 産業振興 | 北海道食の輸出入で創る「まちづくり」 フードロス削減を目指し、食品保管時のおいしさ維持、微生物制御手法等を開発 | 700万円 |
日高 | 日高町 | 教育 | 見てみよう!調べてみよう!自然観察キットと図書貸出事業 自然観察キットの購入、図書館まわりの植物観察会の実施 | 52万円 |
上川 | 名寄市 | 健康 | 地域資源を生かした健康づくりエコシステム形成事業 産学連携のスポーツ×まちづくり団体の連携強化、市民の健康づくりの意欲向上 | 700万円 |
上川 | 富良野市 | 環境 | 「リサイクル率90%のまち”ふらの”」枝草ごみ資源のバイオ炭化による地域内資源循環事業 ごみ資源の地域内循環の確立、バイオ炭を活用した農地の肥料コスト低減と土壌改善 | 649万円 |
上川 | 東神楽町 | 産業振興 | 花のまち東神楽町で世界最小の花が咲く「ウォルフィア」を特産品にする事業 ウォルフィア大量生産技術の確立、栽培プラットフォームの構築 | 700万円 |
上川 | 東川町 | 産業振興 | ライスレジンごみ袋導入事業 町内で生産された資源米を活用したライスレジン製ごみ袋を地域内に導入 | 754万円 |
上川 | 占冠村 | 農業振興 | 村の木活用事業 村内のカエデ樹を活用し、メープルシロップの採取網を構築、煮詰め施設を整備 | 700万円 |
上川 | 幌加内町 | 農業振興 | 幌加内町ソバ循環における新素材開発 幌加内高校の学生らとともに、そば殻や甘皮等の未利用資源を活用し、ソバ資源の価値の最大化を目指す | 700万円 |
宗谷 | 中頓別町 | インフラ | 地域公共交通事業 高校通学用スクールバスとデマンドバスを合わせた利便性の高い移動手段の確保 | 700万円 |
オホーツク | 滝上町 | 養殖 | 閉校校舎のリノベ×木質バイオ等の再エネルギー×新たな産業創造に向けた調査事業 閉校校舎や木質バイオマス中心の再生可能エネルギーを活用した陸上養殖事業 | 700万円 |
十勝 | 上士幌町 | インフラ | 上士幌町における自動運転バスの社会実装 糠平地区への自動運転技術の導入を進め、住民と観光客両者の移動を最適化 | 700万円 |
十勝 | 更別村 | 健康 | 更別村スーパービレッジ構想推進事業におけるコミュニティナース事業 町民の健康寿命の延伸、地域コミュニティの創出、高齢世帯に対する見守り強化 | 700万円 |
十勝 | 浦幌町 | 健康 | 浦幌町未来づくり事業うらほろマラソンを核とした子どもたちと地域の「ウェルネス」への貢献 アスリートや専門家と連携した「走り方教室」の拡充、アプリの効果的な活用 | 700万円 |
根室 | 標津町 | 産業振興 | 標津町新たな林産物資源開発事業「“鮭ちょうちん”プロジェクト」 町内のノリウツギの採集供給と手書き和紙を組み合わせた鮭ちょうちんの制作 | 560万円 |
合計 | 18市町村 | – | – | 11,335万円 |
3.今後のスケジュール
このたび決定した2023年度の寄付金の交付は、2024年3月末までに実施いたします。
なお、選定された事業の実施状況に関しては「ふるさと応援Hプログラム」の専用サイトで公表していく方針です。
2回目となる2024年度の公募及び寄付金の交付は、2024年7月に募集を開始し、10月頃に寄付先を決定する予定です。
詳細については、事前にホームページ等で公表いたします。
(ご参考:審査を行なった外部有識者等のご紹介)
【サポート会議メンバー】
所属・団体 | 役職・氏名 | 略歴 |
---|---|---|
㈱いただきます カンパニー | 代表取締役 井田芙美子 | 北海道札幌市出身。1980年生まれ。帯広畜産大学卒業後、足寄少年自然の家、然別湖ネイチャーセンター、十勝観光連盟を経て2012年3月に日本初の畑ガイド場を開始。女性起業家ネットワーク十勝〇〇婦人部代表、留学支援事業「北海道みらいチャレンジ」パートナーズリーダー、HBC「今日ドキッ」コメンテーターなど幅広く活動中。 |
(一社)ドット道東 | 代表理事 中西拓郎 | 北海道北見市出身。1988年生まれ。一般社団法人ドット道東代表理事。2012年北見市にUターンし、フリーランスとしてローカルメディア運営・編集・プロデュースなど幅広く道東を繋ぐ仕事を手掛ける。2019年5月、北海道の東側・道東地域を拠点に活動するソーシャルベンチャーとして社団法人を設立、現職。 |
(公財)はまなす財団 | 事務局長 中尾敦 | 北海道帯広市出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業後、北海道庁入庁。株式会社リクルート、北海道開発局、木古内町への出向後、鉄道課長、工区課長、広報課長、観光局担当局長を歴任し、2023年に道庁を53歳で早期退職。現在は、公益財団法人はまなす財団で全道の地域づくり活動支援に従事している。 |
(一財) HAL財団 | サポートチーム 伊東和紀 | 北海道平取町出身。1974年北海道庁入庁。後志支庁長、人事委員会事務局長、危機管理監を歴任する。退任後は株式会社HBA常務取締役に就任。2020年より一般財団法人HAL財団にて、北海道の地域活性化に尽力している。 |
【推進委員会】
所属・団体 | 役職・氏名 | 略歴 |
---|---|---|
(一財)HAL財団 (公財)北海道文化財団 理事 | 理事長 磯田憲一 | 北海道旭川市出身。明治大学法学部卒業後、北海道庁入庁。上川支庁長、総合企画部長を経て北海道副知事に就任し、2003年に退任。現在、一般財団法人HAL財団理事長、公益財団法人北海道文化財団理事長、東川町・北工学園理事長、君の椅子プロジェクト代表等を務める。 |
(公財)秋山記念 生命科学財団 | 理事長 秋山孝二 | 北海道札幌市出身。千葉大学教育学部卒業後、中学理科教諭を経て株式会社秋山愛生館に入社。その後、株式会社スズケン代表取締役副社長等を歴任し、1996年に公益財団法人秋山記念生命科学振興財団理事長に就任する。 |
NPO法人Fit | 北海道会議代表 三島敬子 | 北海道大樹町出身。日本女子体育短期大学卒業後、株式会社セントラルプロモーション北海道代表取締役等を歴任。現在は、NPO法人Fit北海道会議の理事長、一般社団法人おおば比呂司アートコレクション代表を務める。食と観光のブランドの開発や指導など、地域活性化に尽力している。 |
(公財) 北海道文化財団 | 事務局長 篠原結城子 | 北海道札幌市出身。藤女子短期大学卒業後、北海道庁入庁。環境生活部文化局局長や人事委員会事務局長次長を歴任する。2021年より公益財団法人北海道文化財団事務局長として、道内の文化や芸術の振興等の事業を推進する。 |
エア・ウォーター㈱ | 北海道代表 唐渡有 | 東京大学法学部卒業、1977年住友金属工業に入社後、経理部長などを経て、エア・ウォーター株式会社経理部長。専務取締役、取締役副社長を歴任し、現在北海道代表として、北海道の社会課題を解決するべく、尽力している。 |
以上
—【本件に関するお問合せ先】—
エア・ウォーター株式会社 広報・IR推進室 E-mail:info-h@awi.co.jp
TEL:06-6252-3966 〒542-0081 大阪市中央区南船場2丁目12番8号