大樹町と包括連携協定を締結
～宇宙産業とバイオエネルギーの開発を軸とした地域振興に取り組みます～

１．背景と目的

大樹町では、冷涼な気候を活かした酪農が盛んな町であると同時に、町域の東・南側が太平洋に面した好条件のロケット射場候補地であることから、30年以上にわたり官民一体で「宇宙のまちづくり」が行われてきました。

エア・ウォーターグループは、産業ガス・エネルギー供給に関する知見を活かし、大樹町を主体に宇宙事業の本格的な推進に向けて設立されたSPACE COTAN㈱や周辺の航空宇宙関連企業とともに、ロケット燃料となる酸素やメタンなどの製造、貯蔵、運搬から使用方法に至るまで、さまざまなニーズに応えてまいりました。

2022年10月には、町内の酪農家が飼育する乳牛のふん尿を原料に、LNG代替燃料「液化バイオメタン」を国内で初めて製造しました。このバイオ燃料を大樹町から打ち上げるロケットの燃料として供給することを視野に入れるなど、新しい地産地消のエネルギー供給モデルの構築を進めています。

また、航空宇宙産業の集積が進む大樹町にこれまで、企業版ふるさと納税としての寄付や、SPACE COTAN㈱への出資などを行ってきました。
このたび、地域の活性化や住民サービスの向上に資する協業をすすめるため、包括連携協定を締結しました。

今後は、ロケット燃料に関する実証試験やロケット射場設備の整備に関連した連携だけでなく、町の主産業である酪農をはじめとした一次産業、さらに健康、防災など生活者に身近な分野においても、双方が互いの資源や特色を活かした協業を通じて、地域の社会課題解決に貢献してまいります。

２．事業内容

• （１）新エネルギーや省エネルギー及び環境に関すること。
• （２）地域産業の振興に関すること。
• （３）航空宇宙の推進に関すること。
• （４）観光の振興に関すること。
• （５）健康づくりに関すること。
• （６）教育に関すること。
• （７）地域防災に関すること。
• （８）前各号に掲げるもののほか、前条の目的を達成するために必要な事業に関すること。